【知って下さい!!】上司のアウティングによって抑うつ状態になり、職場がある豊島区へ救済申し立てを行う

LGBTQ

今回いろんなメディアが、豊島区で起きたアウティング問題について、報道をしています。

アウティングは、誰にとってもしてはいけないことです。

今回のアウティングについて、上司はどのようなことをしてたのか、そして、このアウティングで語られていないことはないのかを見ていきたいと思います。

当事者の上司は、どういうことをしたのか?

今回のアウティングについて、いろんなメディアが報道していますが、今一度、問題になっている事件の内容を整理したいと思います。

当事者のAさんは、入社当時、会社や上司にパートナーシップ宣誓制度を取得している旨を伝えいていました。
ですが、あるとき、上司はパートさんにAさんに同性パートナーがいることを暴露(アウティング)してしまったと言います。
そして、こんなことを笑って言ったとそうです。

一人ぐらい、いいでしょ

その後、Aさんはパートさんから無視されたり、避けられたりすることになったと言います。
それに併せて、上司は、日常的に暴言を吐き続け仕事を休みがちになると、さらに

バカ
頭が悪い

などの暴言を吐きAさんを追い込んでいったようです。

Aさんは、会議で上司に意見をしたところ、殴るなどのパワハラがエスカレートしていったとメディアの記事は伝えています。また、『動悸』『めまい』『震え』が出てきたため会社行けなくなったと言います。11月に精神科を受診した際に『抑うつ状態』だと診断され現在まで休職をしているといるそうです。また、Aさんは社長へ相談し改善要求を行ったりもしたそうですが、労働環境は改善されなかったそうです。

Aさんは、パートナーのサポートにより、相談機関を探し、労働相談のNPO法人を大見つけ、総合サポートユニオンに加入し、2020年3月と5月に団体交渉を行いました。
ですが、会社側のアウティングに関する主張は、

本人の同意なく上司がパートへ言うというアウティング行為は認めるが、Aさんが職場でオープンにしていきたいという意向があったので、良かれと思ってやったことだ

というもので、謝罪や賠償、再発防止策の策定などには応じていないと言います。

なぜ豊島区に救済申し立てを行ったのか?

豊島区では2019年3月に男女共同参画推進条例を改正し、

  • 性的指向や性自認による差別の禁止
  • 同性パートナーシップ証明制度
  • アウティングの禁止

を盛り込んでいます。

条例では

  • 苦情処理委員会の設置

が規定されています。区民は、条例に違反する区の施策に対し、

  • 改善
  • 人権侵害について救済の申し立て

ができるようになっているようです。必要に応じて苦情委員会による調査が行われ、区から関係者に対して

  • 助言
  • 指導
  • 人権侵害の是正の要請

が行われるようになっているとのことです。

Aさんは、6月12日に会社での状況等を豊島区男女平等推進センターに話し、申し立てを行ったそうです
センターの所長は、

アウティングはあってはならないこと。区としても遺憾に思い、大変残念なこと。重く受け止めます

との回答を頂いたそうです。

アウティング被害に関する個人の救済の申し立ては、豊島区では初めてのことだそうです。

パワハラ防止法ができたけどAさんの会社は何もしないのどうしてなのか?

パワハラ防止法が6月1日から施行されました。
僕のブログでも以前に紹介させてもらっています。

【SOGIハラって知ってますか? あなたにも知って欲しいSOGIハラ】
SOGIハラって知ってますか? 何のこと? って思った方もいらっしゃると思います。 また、知っていても、 LGBTに対するハラスメントでしょ?←吹き出し って思ってる方もいらっしゃる...

パワハラ防止法では、

  • SOGIハラ
  • アウティングの防止策

を講じることが企業に義務づけられました。

ですが、6月1日から対応しなければならないのは大企業です。

ハラスメント関係資料ダウンロード|社内でハラスメント発生! 人事担当の方|あかるい職場応援団 -職場のハラスメント(パワハラ、セクハラ、マタハラ)の予防・解決に向けたポータルサイト-
あかるい職場応援団は職場のハラスメント(パワハラ、セクハラ、マタハラ)、いじめ・嫌がらせ問題の予防・解決に向けた情報提供のためのポータルサイトです。

Aさんが所属する会社が、

  • 何もしない
  • アウティングやSOGIハラに関することを理解していない

というところから考えて、6月1日から対応しなくて良い対象の中小企業だからということが読み取れます。

ですが、豊島区にある企業なので、豊島区の条例を遵守する必要があるのではないでしょうか。

何より、企業側が豊島区の

『2019年3月改定 男女共同参画推進条例』

を理解し、違反をしない体制を作れていないところに問題があるかと思います。

一連のアウティング問題で語られていないこと

どのメディアの記事を読んでも伏せられている部分があるのではないかと思います。
勘のいい人なら疑問に思ったかと思いますが、Aさんがパートナーシップ宣誓制度を取得した自治体は豊島区なのかどうなのかです。

パートナーシップ宣誓制度を取得したのが豊島区であれば、会社側もパートナーシップ宣誓制度を利用している人であると認識して、今回のような事態にならなかったと思われます。

ですが、パートナーシップ宣誓制度は『LGBTQ』のものという認識があるので、ストレート(ヘテロセクシャル)の人は、

  • 関心がない
  • どこの自治体でとれるのかも知らない

といったことがあるのが現実だと思います。

また、SOGIハラに関しても

  • 知らない
  • 関係ない

と思っていたり、『LGBTQ』に対するハラスメント行為だと思っているのも現実問題としてあると思います。

今回、Aさんが上司からアウティングを受けた背景に

『同僚には、自分のタイミングで伝えたい』

と言ったことも少なからず影響しているのではないかと思われます。

上司や会社の代表としては、

  • 大変なことを聞いてしまった
  • タイミングがあれば、オレから話しても良い

などと、勘違いをしてしまっているということが考えられます。

僕も相方もアウティングを経験していますが、はっきり言って、アウティングをする側は、今回の会社の上司や代表などと同じで

『善かれと思って』

って気持ちで言っているの傾向にあります。
これが一番たちが悪い!!

はっきり言って、周りのことを気にかけているわりに、当事者のことはちっとも気にもかけなければ、どういうことが起こるのかも考えないのです。

極論、所詮は他人事なんです。

疑問に思ったこと

僕自身、ゲイなので気になったことがありました。
それは

取得したパートナーシップ宣誓制度が会社で通用するものだったのかどうか

ってとこです。

皆さんもご存知の通り、パートナーシップ宣誓制度には法的拘束力がありません。
なので、パートナーシップ宣誓制度を取得しているのが、豊島区外であれば、効力がないはずです。

ということで、今回は豊島区の会社だから、

『豊島区の男女共同参画推進条例違反を犯しているのではないか』

ということで、豊島区の苦情処理委員会に救済申し立てを行ったのではないかと思います。

この辺りのことが疑問なんですよね。

アウティングに伴う豊島区への救済申し立て まとめ

Aさんは、今後、アウティングや精神疾患を伴うハラスメントについて、労災を申請する予定だということのようです。

Aさんは

アウティングがどれほどマイノリティを傷つけるかを知ってほしい。他の人に同様の経験をしてほしくない

と言います。

僕自身、アウティングはマイノリティだけの問題じゃないと思います。
今回の件を踏まえ、アウティングは自分自身が、加害者にも被害者にもなりうるという自覚を持ってほしいと思います。

国からは、大企業先行で

『パワハラ防止法』

が施行されていますが、中小企業は2022年4月1日を待つまでもなく、パワハラ防止法に対処する体制を整えるべきですし、会社のある自治体の条例を再確認する必要に迫られているのではないでしょうか。

皆さんも、

  • アウティング
  • SOGIハラ
  • カミングアウト

について、知識をしっかり身に着けておいて下さい。

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました